土地に根ざす、酒造り
この場所は、かつて宿場町として人が行き交った土地。
江戸時代には大名が宿泊した本陣の跡地も残る、歴史の交差点です。
伊勢屋酒造の「伊勢屋」という名は、この地で旅籠として営まれていた屋号を受け継いだもの。
私たちはこの場所を、ただの製造拠点ではなく、土地の記憶とともに酒をつくる場所として再生しました。
アマーロを、日本でつくる理由
バーの現場で経験を積んだ後、ヨーロッパを巡り、数多くの蒸留所と土地の文化に触れてきました。
そこで感じたのは、酒とは単なる味ではなく、土地・植物・人の関係性そのものだということ。
アマーロもまた、各地の風土とともに育まれてきた文化です。
だからこそ、日本でつくるなら、日本の土壌から立ち上げるべきだと考えました。
植物を編む
アマーロは、世界中の植物から生まれた酒です。
そのルーツに敬意を払いながら、私たちは日本で育つボタニカルと、海外の原料を組み合わせ、ひとつの味わいを設計しています。
目指しているのは、単なる調合ではなく、植物同士の関係性を編み上げること。
ひとつひとつの香りが重なり合い、時間とともに変化していく立体的な味わいを生み出します。
「文化としてのアマーロへ」
私たちは、「スカーレット」を通して、日本にアマーロという文化を根付かせていきたいと考えています。
それは単なる酒ではなく、食後に身体を整える時間であり、人と人が静かに向き合うための習慣でもあります。
イタリアに根付くその文化を、日本の風土や感性の中で再構築し、この国にもアマーロのある日常をつくっていきたい。
そして長期的には、アマーロを“飲み物以上の価値”として再定義すること。
日本から、新しい解釈を世界へ。
それが私たちの挑戦です。