SCARLET®
スカーレットは、19世紀ヨーロッパにルーツを持つアマーロの思想をもとに、日本の風土と感性で再構築した薬草酒です。
オレンジピールやジャスミン、ニガヨモギなどを軸に、複数のボタニカルを重ねることで、苦味・香り・余韻のバランスを設計しています。
口に含むと、やわらかな甘みの奥から苦味が立ち上がり、時間とともに静かに広がっていきます。ストレート、ロック、ソーダ、そしてカクテルへ。
一杯の中で、異なる表情を見せる味わいです。
食後酒としてはもちろん、日常の中に静かな余白を生む一杯としてお楽しみください。
アマーロは、イタリアで生まれた苦味を特徴とするリキュールです。もともとは、食べすぎや飲みすぎのあとに身体を整えるための薬酒として飲まれてきました。苦味は、単なる味ではなく、身体に作用するものとして長い時間をかけて受け入れられてきた感覚です。やがてアマーロは、日常の中で自分を整えるための一杯として、人々の生活に根付いていきました。そして今、その文化は再び世界中で見直されています。一杯の苦味が、感覚を整える。それが、アマーロという文化です。
アマーロはイタリア発祥の薬草酒で、苦味を特徴とし、食前酒として食欲を刺激し、食後酒として消化を助ける伝統的なリキュールです。その起源は古代ギリシャの薬用ワインに遡り、アラブ世界の蒸留技術やヨーロッパ中世の修道院での研究を経て嗜好品へと進化しました。一時は衰退しましたが、2000年代のカクテル文化復興により、特にアメリカで注目され、現在では世界的な人気を得ています。その苦味がウィスキーやジンなどのスピリッツを引き立て、現代のカクテルシーンで欠かせない存在となっています。近年ではイタリアでもクラフトリキュールが増え、アマーロ文化が復興。薬から嗜好品へと進化した歴史の奥深さをぜひ体験してください。
手作業でつくるから残る味がある。
イタリアで生まれた薬草酒「アマーロ」を、日本で製造しているのが伊勢屋酒造です。
拠点は神奈川県・相模原。
甲州街道の宿場町として栄えた小原に残る、築100年の古民家を再生し、製造の場としています。
アマーロは、もともと薬としてつくられてきた酒であり、苦味を通して身体を整えるという役割を持っていました。
伊勢屋酒造では、その背景にある思想を受け継ぎながら、すべての工程を手作業で行っています。
仕込みから抽出、ブレンド、そして瓶詰めまで。
人の感覚で積み重ねることで、ひとつひとつ異なる表情を持つ酒が生まれます。
日本で、アマーロをつくる。
日本国内でバーや飲食店に携わった後、ヨーロッパを巡り、各地の蒸留所や生産者を訪れました。
特に、スイス・トラヴェールやフランス・ポンタルリエで出会った、土地とともにある酒の在り方に強く惹かれました。
自然と人の関係、その風土がそのまま味になるという感覚。
それが、酒づくりを志す原点になっています。
その中で、自身のバーテンダーとしての経験を重ねたとき、最も表現として適していたのが「アマーロ」でした。
イタリアで育まれてきたこの文化に敬意を払いながら、日本の風土と感覚を重ねていく。
伊勢屋酒造では、国内のボタニカルに加え、海外の原料も組み合わせることで、
ひとつの味を設計しています。
日本と外の文化、その両方を取り込むことで、ここでしか生まれないアマーロをつくっています。
香りと味を、重ねていく
味を設計する際には、まずルートや種子といったボタニカルから輪郭をつくり、そこに花や草木の要素を重ねていきます。
それぞれのボタニカルが持つキャラクターを理解し、一つひとつの要素を積み重ねていくことで、味わいに奥行きが生まれます。
そうして生まれるのは、単一ではなく、層を持った味わいです。
口に含んだ瞬間から、余韻まで。
時間とともに変化していくその流れを、一杯の中で感じていただければと思います。